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開発秘話 総合繊維メーカーが化粧品開発に至るまで

「シルクを水洗いする職人の、白く美しい手」の謎との出会い。

日本有数の絹織物産地福井県に拠点を置くセーレン株式会社は、その名が示すように、絹織物を水洗いする「精練(せいれん)」加工の会社として明治22年にスタートしました。そんな弊社が、化粧品開発に至ったきっかけは「シルクにまつわる、ある不思議な伝説」でした。

「シルクを水洗いする職人の手は、厳しい水仕事にも関わらず、なぜかしっとり白く美しい。」――この話は地元の有名な伝説で、社内でも百年来、謎のまま放置されていたのです。

ゼロからの挑戦。解明された「シルク」の百年の謎。

謎の解明へ向け、研究者達の挑戦が始まりました。「ゼロからの挑戦。正直不安もありました。」と語るのは、当時の研究者。しかし研究を経て、遂にその秘密はシルクから溶け出すタンパク質「セリシン」にあることを発見。この「シルクセリシン」が「肌のうるおい成分」と実にそっくりで、抜群の保湿性を持つ“天然のうるおい成分”であることを解明したのです。「これだ!この保湿性が水仕事から職人の手を守っていたのだ」と確信を得て、その成果と熱意が会社を動かし、セーレン株式会社の本格的「シルクセリシン研究」が始まりました。

そして、平成3年、セーレン株式会社は「シルクセリシン」を抽出することに成功。「より肌によいものを」と追求し、「シルクセリシン」を高純度に抽出・精製する独自の特許製法技術※1を確立しました。

しかし、当時はその優れた機能を有効に活用する術がなかなか見つからずにいました。そこで、まず本業の繊維への応用に着手しました。国内大手メーカーとの共同開発により、「セリシン加工※2」の下着の商品化に成功。着心地の良さ・ソフトな肌触りを実現させた快適素材として認められ、高い評価を頂いたのです。「シルクセリシンを世に伝えたい」という研究者達の長年の熱い想いが初めて実を結んだ時でした。

※1特許3011759号「セリシン微粉体およびその製造法」
※2フレシール:シルクから生まれた快適素材。着心地の良さと、ソフトな肌触りを実現。

「シルクセリシン研究」の成果と実績。拓かれた化粧品への道。

そんな中「セリシン加工」の下着を使われたお客様から「かゆみやチクチク感が和らいだ」「カサカサが治まった」「今後も着用したい」などの声が寄せられ始めました。これらの声をヒントに「シルクセリシン」の“肌への優しさ”が解明されていくこととなったのです。そして奇跡的な出会いを経て、産学共同研究が更に進み、「シルクセリシン」の肌への効果が次々と実証されていきました。「それほど肌にやさしく、効果があるなら化粧品を!」熱い声が続々と寄せられました。そんな期待に応えたい一方で、弊社にとっては全くの異分野。しかし、数々の壁を着実に乗り越え、夢を実現させてきた自信と、研究者としての威信にかけ、シルクの力を化粧品に活かすための「シルクセリシンと肌との研究」に挑んだのです。

そして、更なる研究を経て、平成9年「シルクセリシン」を高純度に抽出・精製した「ピュアセリシン」を発表。そのこだわり抜かれた純度の高さは、「シルクの専門家」のセーレン株式会社だからこそ実現できた業なのです。実に20年近い歳月を費やし、ここにようやく念願の化粧品への道が拓かれたのです。シルクを熟知する「シルクの専門家」の弊社だからこそ辿りつけた「シルクセリシン研究」の成果と実績の賜物として、この『コモエース化粧品』が誕生したのです。

精練風景の写真
昭和28年頃の精練風景。厳しい水仕事にも関わらず、職人たちの手はしっとり白く美しかったそうです。

コモエース化粧品商品写真
コモエース化粧品のすべてのブランドに、シルクから溶け出す天然のうるおい成分「シルクセリシン」が配合されてます。